待ちに待ったキャンプ。キャンプ時間を最高に充実したものにするために、キャンドルを持って行くのはいかがでしょうか。キャンプ場所のように人工の光の少ない静かな環境では、キャンドルに灯されたあかりは特別なものとなるでしょう。また、キャンドルのゆらめく炎には癒やしの効果があるとされています。キャンプで日頃の疲れを癒やしたい現代人にとって、もってこいのアイテムといえますね。
キャンドルは、既成のものを購入することもできますが、実は100均で手に入る材料で、簡単に手作りすることができるアイテムです。手作りをしたほうが安上がりです。また、手作りすると、世界に一つだけのオリジナルハンドメイドのものが作れます。
ぜひ、この機会にキャンドル作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
そこで、こちらの記事では、
- キャンドルの作り方は意外と簡単!100均の材料でできる
- 基本編 100均の材料でのキャンドルの作り方
- アレンジ編 おすすめの100均の材料でのキャンドルの作り方
- 100均の材料でのキャンドルを作る際の注意点
をご紹介していきます。
この記事をお読みいただければ、キャンドルを100均の材料で簡単に作ることができます。
キャンドル作りに興味がある方は、どうぞ最後までお目通しください。
キャンドルの作り方は意外と簡単!100均の材料でできる
キャンドルを作ったことがない人には、キャンドル作りは敷居の高いものに感じるかもしれません。
しかし、キャンドル作りは意外と簡単です。基本は「既成のろうを溶かして固める」だけでキャンドルが作れます。材料も100均ですべて揃います。
可愛い手作りキャンドルも作り方は難しくない
基本の作り方を押さえながらアレンジを加えることで、可愛いキャンドルは簡単に作ることができます。ぜひ、何種類も作って自分のお気に入りとなるキャンドルを手にしましょう。
インテリアやキャンプなどでもキャンドルは使用可能
キャンドルはあかりを灯すアイテムではありますが、その存在感の可愛さから部屋のインテリアとしても楽しむことができます。北欧をはじめとするヨーロッパ諸国では、古くからキャンドルをインテリアとして楽しんできた歴史があります。キャンドルは、暮らしをおしゃれに豊かにしてくれるアイテムといえます。また、おしゃれなキャンドルは、インテリアを楽しむ人に贈るプレゼントアイテムとしても人気です。
また、キャンドルはキャンプにももってこいのアイテムです。電気の少ないキャンプ地では、夕方から夜間にかけての暗い環境でキャンドルのあかりが活躍します。また、キャンドルの炎は「1/fゆらぎ」といわれるリズムで揺れており、人間が心地よさを感じる揺らぎとされています。日常の喧噪から離れ自然の中で過ごすキャンプには、日々の疲れを労ったり、明日からの鋭気を養うための癒やし効果を期待する人も多いことでしょう。キャンドルはそんなキャンプで使うにもぴったりです。
今回は100均の材料でのキャンドルの作り方について解説していきます
はじめて作る人に向けて、100均の材料でのキャンドルの作り方の工程を解説していきます。材料の量や選び方については、次の項目で詳しくご紹介します。
- クレヨンを削る
好きなカラーのクレヨンを、約1cm分カッターナイフやはさみを使い、細かく砕きます。 - ろうそくを溶かす
ボウルにろうそくをカットして入れていきます。ろうそくは、小さめにカットするほうが早く溶けます。ろうそくの中心には、キャンドル芯が通っています。この芯はあとで使うため、捨てずに一緒にボウルの中に入れてください。
まず、鍋にお湯を沸かし、ろうそくを入れたボウルを湯せんします。鍋に直接ろうそくを入れると発火のおそれがあるため、必ず湯せんで溶かしましょう。かき混ぜていくと、ろうそくが溶けて透明な液体になります。キャンドル芯が浮き出てくるので、割り箸で引き上げます。アルミホイルの上などに置いておくといいでしょう。
また、湯せんではなく、電子レンジでろうそくを溶かす方法もあります。その場合は、電子レンジ使用可能な耐熱皿にろうそくを割り入れ、電子レンジにかけます。600Wで2分程度からスタートし、その後、20~30秒ずつ様子を見ながら時間を足していきましょう。 - 着色する
ろうそくが溶けたボウルを平らなところに置き、削ったクレヨンを入れて混ぜます。色づきの様子を確認しながら、好きなカラーになるまでクレヨンの量を調整します。ちなみに、この作業を何度も繰り返すと何色ものキャンドルができます。グラデーションキャンドルを作りたいときは、この作業を繰り返してください。 - 紙コップにキャンドル芯をセットする
ろうそくに着色できれば、次に、紙コップ、割り箸、キャンドル芯を準備してください。割り箸を割らずに隙間を少し開き、キャンドル芯を挟み込みます。その割り箸に挟んだキャンドル芯を、紙コップの中央に垂らします。キャンドル芯を紙コップの底まで垂らすことができれば、割り箸を紙コップの口に橋渡しの状態で置き、キャンドル芯を固定します。 - 紙コップに着色したろうそくを流し入れる
紙コップに着色したろうそくを流し入れます。割り箸にろうそくがつかないよう気をつけながら流します。 - 冷ます
そのままの状態で室温で1時間以上置くと、しっかり固まります。 - カッターナイフやはさみを使ってキャンドルを紙コップから出す
紙コップを外側から触り、完全に冷め切ったことを確認します。確認できれば、紙コップをカッターナイフやはさみで切り開き、キャンドルを取り出しましょう。 - キャンドル芯をカットする
さいごに、キャンドル芯の長さを切って調節してください。キャンドルの表面から1cm程度が適切です。
基本編:100均の材料でのキャンドルの作り方
それでは、基本のキャンドル作りに必要な材料を紹介します。すべて100均で揃います。
100均のキャンドル作りに必要な材料
100均のキャンドル作りに必要な材料は、次の6つです。
- ろうそく
- クレヨン
- 紙コップ
- 割り箸
- 鍋とボウル
- カッターナイフまたははさみ
普段から使うものなので、もとから家にある方も多いかもしれませんね。家にないものを100均で買い足しましょう。
では、材料について順番に説明していきます。
- 必要なろうそくの量の目安として、5号サイズのろうそく5本で、小さな紙コップ3つ分のキャンドルが作れます。キャンドル芯を再利用するため、短いろうそくではなく、長いろうそくを選んでください。長いキャンドル芯があったほうが、作れるキャンドルの自由度が広がります。
- 仕上げたい色をイメージして、ご自身の好みの色を選んでください。1cmあれば着色できます。使いかけのクレヨンでも構いません。何層も重なったグラデーションキャンドルを作りたい場合は、クレヨンの数をその分多く用意しましょう。
- 作りたいキャンドルの大きさに合う紙コップを用意してください。
- 2膳用意してください。2膳のうち1膳は、ろうそくをかき混ぜるときに使います。もう1膳は、紙コップにキャンドル芯を固定するときに使います。割らずに使います。
- 鍋とボウルは、耐熱のものを選んでください。湯せんするのではなく、電子レンジを使用して作る場合は、電子レンジで使用可能な容器類を準備してください。
- 最後にキャンドルを紙コップから取り出すときに使用します。どちらか使いやすい方を準備してください。
クレヨンがあれば好きなカラーのおしゃれなキャンドルができる
キャンドルを着色するには、クレヨンが適しています。ネット上では、キャンドル専用の塗料も販売されていますが、やはり高価です。はじめてキャンドル作りに挑戦する場合は、クレヨンで十分です。ちなみに、着色する材料として水彩絵の具や食紅はNGです。ろうそくは油でできているので、水由来の絵の具では分離して色がつきません。食紅もろうそくと混ざらず、粉が底に沈殿してしまいます。
紙コップで好きな大きさのキャンドルにできる
100均には、通常サイズの紙コップ(約200ml)以外に小さめサイズ(約100ml)の紙コップも販売されています。紙コップの大きさを変えることで、キャンドルを好みの大きさに作ることができます。また、ろうそくを流し込む高さを変えることで、高さの調整もできますので、紙コップがあれば好みのキャンドル作りができます。
ドライフラワーで見た目もいいキャンドルにできる
キャンドルにドライフラワーを加えることで、見た目が豪華でおしゃれなキャンドルを作ることができます。一般的に、ドライフラワーのような植物性の素材を加えたキャンドルを「ボタニカル風キャンドル」といい、昨今人気のキャンドルとなっています。
そこで、次項のアレンジ編で、ボタニカル風キャンドルの作り方をご紹介していきます。
アレンジ編:おすすめの100均の材料でのキャンドルの作り方
基本のキャンドル作りを押さえられたところで、次はアレンジキャンドルの作り方を紹介します。より可愛い、ハンドメイド感のあるキャンドルができますよ。
ボタニカル風キャンドル
ボタニカル風キャンドルとは、飾りにドライフラワーなどを入れたキャンドルのことです。そもそも、ボタニカルとは「植物の」、「植物性の」という意味です。キャンドルの中に彩どられたドライフラワーなどの植物を目にすることで、やすらぎを感じることができるでしょう。おしゃれで素敵なだけでなく、癒やし効果の高いキャンドルともいえます。プレゼントアイテムとしても人気が高いです。
基本のキャンドル作りに加えて追加で用意するもの
- 追加分のろうそく
- 小さめガラス容器(耐熱)
- 大きめガラス容器(耐熱)
- ドライフラワー
作り方
対策を講じずに基本のキャンドルにドライフラワーを入れて作ると、発火の恐れがあります。そこで、二層構造を取ることで発火のリスクを防ぎます。
小さい容器と大きい容器のふたつの耐熱容器を準備します。見た目を楽しめるよう、透明なガラス製の容器を選びましょう。この大小ふたつのの容器を重ねて作ります。小さい容器にキャンドル芯を入れた基本のキャンドルを作ります。次に、小さい容器を真ん中にセットした状態で、大きい容器にドライフラワーをセットしていきます。ドライフラワーは多めに入れたほうが、豪華で素敵になります。少ないと貧弱になり、寂しい印象を受けてしまいます。大きい容器にドライフラワーをセットした状態で、溶かしたろうそくを流し込みます。こうしてキャンドルが冷え固まったら完成です。このように作ることで、発火のリスクを防ぐことができます。
ボタニカル風キャンドルは、容器を使わずに作る方法もあります。しかし、はじめてキャンドル作りをする人が作るときは、この作り方が安全といえるでしょう。
虫除け効果付きキャンドル
野外で行うキャンプには、虫対策が必須です。虫除け効果のあるキャンドルを焚けば、癒やし効果に加えて虫除けもでき、一石二鳥です。
そこで、虫除け対策にふさわしいアロマオイルをご紹介します。虫除け効果の高いアロマオイルは、
- シトロネラ
- レモンユーカリ
- ゼラニウム
- レモングラス
の4つです。
これらのうちどれを使っても、虫除け効果にさほど大きな差はありません。お好みの香りを選びましょう。ペパーミントも虫除け効果はありますが、上記の4つに比べるとやや効果は弱いといわれています。
基本のキャンドル作りに加えて追加で用意するもの
- アロマオイル10滴程度
作り方
基本の作り方の3の工程(着色する工程)のあと、アロマオイルを加えてください。しっかりとした香りを出すために、10滴ほど加えましょう。混ぜ込むときの温度は、高くなりすぎると香りが揮発してしまいます。低くなりすぎると混ざらなくなります。粗熱が取れた状態で加えるのがよいでしょう。
スイーツのような甘い香りのアロマキャンドル
スイーツのような甘い香りをかぐと、スイーツを口にするときのような幸福感ややすらぎの効果を感じることができます。近年では、「グルマン系香水」という、お菓子やスイーツにヒントを得た甘いお菓子のような香りの香水の人気が出ています。バニラやキャラメル、チョコレートなどを彷彿させる、甘くて美味しそうな香りです。キャンドルにこのグルマン系香水を加えることで、スイーツのような甘い香りのキャンドルをつくることができます。
基本のキャンドル作りに加えて追加で用意するもの
- 好みのグルマン系香水
作り方
基本の作り方の3の工程(着色する工程)のあと、グルマン系香水を加えます。香りが揮発しないように、粗熱が取れた状態で加えてください。はじめは、加える量の加減が難しいため、2~3滴から加えてください。もし香りが弱いようであれば、キャンドルが完成したあとから香りを足すこともできます。その際は、粗熱が取れた程度の温度の状態で香りを足すと、香りが引き立ちます。
見た目も華やかなジェルキャンドル
ジェルキャンドルとは、ジェルワックスという透明な素材で作るキャンドルです。透明なゼリー状のため見た目が涼しげです。ぷるぷるとしたさわり心地も心地よく、ほかのキャンドルにはない素敵さがあり、人気を博しています。
基本のキャンドル作りに加えて追加で用意するもの
- ジェルワックス
- ジェルコーティングされたキャンドル芯
- 耐熱のガラス容器
- オブジェ類
詳しく説明します。
- ジェルワックス
100均で購入できますが、少量(40mlなど)のものが多いため、4~5個ほど購入した方がよいでしょう。
- ジェルコーティングされたキャンドル芯
ジェルキャンドルに使うキャンドル芯は、ジェルコーティングされているものでなければなりません。ジェルコーティングされているキャンドル芯も、100均で購入することができます。「コーティング済み」の記載があるものを購入しましょう。 - 耐熱のガラス容器
ジェルワックスはゼリー状のため、ガラス容器に入れて作ると綺麗でおしゃれに見えます。耐熱のガラス容器を準備してください。 - オブジェ類
ジェルキャンドルは透明のため、キャンドル内のオブジェ類を見て楽しむことができます。テーマを決めてお気に入りのオブジェを飾るのもよいものです。例えば、「海」をテーマにしたら、カラーサンドや貝殻、ビー玉などを準備するとよいでしょう。花や紙などの可燃性のものは発火の恐れがあるため、避けてください。
作り方
はじめに、ガラス容器にジェルコーティングされたキャンドル芯をセットします。次に、ガラス容器の底に、オブジェ類を配置していきます。その後、基本の作り方でろうそくを溶かしたように、ジェルワックスを溶かします。この際は、湯せんかホットプレートを使って溶かします。注意すべき点は、ろうそくと違い、電子レンジを使用してはいけないことです。最後に、ガラス容器にジェルを流し入れます。ジェルキャンドルは気泡ができやすいため、ゆっくりとそっと注ぎ入れ、なるべくかき混ぜないのがコツです。室温で1時間以上置き、冷めたら完成です。
完成してすぐは、気泡がたくさん出来てしまったかのように見えるときはありますが、時間の経過とともに減ってきます。しばらくの間様子を見ましょう。
100均の材料でのキャンドルを作る際の注意点
さいごに、100均の材料でキャンドルを作る際に、注意していただきたいことを3つ紹介します。
割り箸でキャンドル芯を固定する際には中心に来るようにする
キャンドル作りの工程で紙コップにキャンドル芯をセットするとき、キャンドル芯が中心に来るように気をつけましょう。キャンドル芯の位置がずれているとキャンドルがきれいに燃え切りません。
キャンドル芯を中心に置くためには、割っていない割り箸の隙間にキャンドル芯を挟み、キャンドル芯を紙コップの中心に垂らします。
キャンドル芯を紙コップの底まで垂らすことができれば、割り箸を紙コップの口に橋渡しの状態で置き、キャンドル芯を固定すれば大丈夫です。
火傷に注意する
キャンドル作りでは、お湯や溶かしたろうそくなど、温度が高いものを取り扱います。特に以下の作業をするときは火傷に気をつけましょう。
- ろうそくを湯せんして溶かすとき
- ろうそくを紙コップに流し込むとき
口に入れないように注意する
小さいお子さんやペットがいる環境でキャンドルを作る際は、誤って材料を口にすることがないよう注意を払ってください。
また、普段の調理道具を使ってキャンドルを作る際は、道具にろうそくが残らないよう、作業後はろうそくを拭き取りましょう。ろうそくが残っていれば、次の調理のときに誤ってろうそくが料理に混ざりこみ、口にしてしまうことになります。道具にろうそくが残っている場合は、道具にお湯を再沸騰させ、浮き出てきたろうそくをすくい取ります。また、道具底に残ったろうそくは、あたたかいうちにティッシュなどで完全に拭って掃除してください。
100均のアイテムで作るキャンプ用オリジナルキャンドルの作り方を解説まとめ
ここまで基本編とアレンジ編にわけてキャンドルの作り方をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
この記事の要点は、
- キャンドルの作り方は意外と簡単で、100均の材料ですべてできる
- 基本のキャンドルは、既成のろうそくを溶かし紙コップに冷やし固めるだけでできる
- ボタニカル風やアロマキャンドル、ジェルキャンドルといった種類のアレンジキャンドルも100均の材料で作ることができる
- 100均の材料でのキャンドルを作る際の注意点は、キャンドル芯の位置や火傷、誤って口にしないように気をつけること
ということでした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。Outdoor Rootsでは、ほかにもキャンプにまつわる多くの記事がございます。ぜひご覧ください。