キャンプで多くの人が楽しみにしているバーベキューや焚き火。都会の喧噪から離れて火を囲む時間は、心の安らぎを感じることができる大切な時間になります。
バーベキューや焚き火には、火起こしが欠かせません。しかし、火起こしは慣れていないと難しい作業です。火起こしがスムーズに進まないと、キャンプの進行の遅れにもつながり、残念な思いをしてしまいます。
そこで、スムーズな火起こしを手伝ってくれるトーチバーナーはキャンプの必須アイテムといえます。
こちらの記事では、
- 100均のトーチバーナーがキャンプに最適すぎる!
- トーチバーナーを購入するメリット
- 100均で販売しているトーチバーナーの種類
- 100均で販売しているトーチバーナーの詳細
- 100均以外でおすすめのトーチバーナー
について紹介していきます。
この記事をお読みいただければ、100均のトーチバーナーに詳しくなり、次回のキャンプにどのようなトーチバーナーを持って行けばよいか、わかることでしょう。ぜひ最後までお読みください。
100均のトーチバーナーがキャンプに最適すぎる!
トーチバーナーとは、可燃性のガスを使い、約1000~1500℃の高温の炎を噴出することができる道具です。ライターのように点火・消火の操作が簡単にできるため、キャンプでの火起こしや炙り料理によく使われます。厳密にいうと異なりますが、ガストーチ、ガスバーナー、バーナーなどと呼ばれることもあります。
トーチバーナーは、通常ホームセンターなどで1000円~3000円台程度の価格で売られています。そのトーチバーナーが、最近では100均でも売られているというのです。発売当初はキャンパーの間で話題になり、品薄状態が続きました。
炭起こしの際に必ず必要なトーチバーナー
バーベキューや焚き火など、野外で火を使って楽しみたいときは、必ず炭起こしが必要になってきます。
炭の状態から火を起こすにはコツがいり、初心者には難しく、時間がかかってしまいます。着火剤を置き小さいサイズの炭から重ねていく、空気の通り道を作る・・・手順はふまえているはずなのになかなか火がつかず、苦労しているキャンプ初心者も多いのではないでしょうか。
その炭起こしをスムーズにするには、トーチバーナーが非常に役立ちます。トーチバーナーからは1000℃を超える高温の炎が噴出するので、しばらくその炎を炭に当てておくだけで簡単に火をつけることができるのです。
できるだけ安く済むならそれに越したことはないですよね
トーチバーナーがキャンプに必須であることはわかりましたが、キャンプは何かと揃えるものが多いイベントで、出費がかさみます。特に、キャンプ初心者ほど揃えるものが多く、節約できるところは節約したいところでしょう。
機能や安全性に問題がないのであれば、安く購入できるに越したことはないですよね。
今回は100均で購入できるトーチバーナーについて解説していきます
100均でトーチバーナーが購入できるなんて、興味がありますよね。
しかし、100均のトーチバーナーは、価格が安い分、機能や安全性で劣らないか不安もあるのではないでしょうか。
そこで、こちらでは、100均のトーチバーナーがどのようなものなのか詳しく解説していきます。
トーチバーナーを購入するメリット
そもそも、トーチバーナーを購入するメリットは何でしょうか。
新聞紙や着火剤などほかのものを使って火を起こしている人も多いことでしょう。ほかではなく、トーチバーナーを使うべきメリットには何があるのでしょう。こちらで、3点メリットを紹介します。
炭起こしが圧倒的に早くなる
トーチバーナーを使うことで、圧倒的に炭起こしが早くなります。トーチバーナーで炭を炙り直接火をつけるという、いわば「力技」ですので、火がつかないということはありません。順調にいくと5~10分で火付けが完了します。
通常、炭起こしには20~30分程度かかるといわれていますが、慣れていない初心者であれば、1時間を優に越すことも珍しくありません。炭起こしに失敗してしまうこともあるでしょう。火がつかなければ、楽しみにしていたバーベキューや焚き火を諦めないといけないことにもなります。その後のキャンプの進行にも支障が出てしまいます。
トーチバーナーはキャンプ初心者の味方。時間と労力を短縮するための必須アイテムといえます。
ちなみに、トーチバーナーと着火剤などアイテムを併用することで、より炭起こしが早くなります。また、炭が燃焼し出したらうちわで風を送り火を大きくしていくと、さらに効果的です。
炙り調理など料理の選択肢が増える
キャンプ飯に何を食べるかを考えるのも、キャンプの一つの楽しみですよね。
トーチバーナーがあると炙り料理というレパートリーが増えて、一段と楽しくなります。
肉、チーズ、刺身など、食べものを炙ることで、見た目も味わいもぐんとよくなります。サーモンを炙って炙りサーモンにしたり、デザートにマシュマロを炙って食べるのもおすすめです。「外はカリッと、中はとろーり」を楽しめるのは、炙ることでしか出せない醍醐味ですよね。
ガスを燃料にするのでコスパがいい
トーチバーナーを使用するのに必要なものはガスのみです。
カセットボンベ缶であれば1本100円~200円程度、充填用のガスであっても1本300~500円程度で手に入ります。特にカセットボンベ缶タイプは優秀ですね。
いずれにせよ、いったんトーチバーナーを購入すると、あとはガスのみを用意すればよいため、非常にコストパフォーマンスがいいです。
100均で販売しているトーチバーナーの種類
それでは、トーチバーナーにはどのような種類があるのでしょうか。
ミニサイズタイプ
100均には、ミニサイズで軽量のトーチバーナーが販売されています。キャンプは荷物が多くなりがちです。ミニサイズで軽量のものを用意できると、携帯性がよくてよいですよね。特に、ソロキャンプや登山キャンプの際は、ミニサイズで軽量のものが非常に助かります。小さいものはなくしがちですが、ストラップをつけて首からぶら下げるなど工夫をしておけば、いちいち探すこともありません。
ガス注入タイプ
ガスの残量がなくなればガスを注入することで、繰り返し使用することができるタイプです。100均のトーチバーナーに注入するガスは、同じく100均で販売されているため、購入しやすいですね。ただし、こちらのタイプは、火力が低く燃焼継続時間が短い傾向があります。
ガス装着タイプ(現在販売中止)
ガスボンベ缶に装着して使用するタイプです。ガスボンベ缶に装着するだけで使えるという手軽なところが人気です。ガスボンベ缶は、スーパーなど身近なところでも購入できるのがよいですね。また、価格も1本100円~200円程度という安さで、コスパがいい点も魅力です。
100均に販売しているガストーチの詳細
それでは、100均に販売しているガストーチには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。詳細を紹介します。
【販売中止】CAMPING KIT ワンタッチガストーチ
2020年2月から10月まで、100均大手のダイソーから「CAMPING KIT ワンタッチガストーチ」という名称でトーチバーナーが販売されていました。ガスボンベ缶に差し込むだけで使えるタイプのトーチバーナーでした。
最高温度1300度の炎を出すことができ、炎も若干不安定ながらもしっかりと出ると評判でした。
110円(税込)ではなく高価格帯アイテムの550円(税込)とはいえ、十分に安く購入することができると、キャンパーの間でもっぱら噂になった商品です。
※こちらは2020年10月、製造上の不具合が見つかり自主回収されました。その後、販売中止となり、現在のところ再販予定はありません。
商品名 | CAMPING KIT ワンタッチガストーチ |
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価格 | 550円(税込) |
メーカー | 大創産業 |
生産国 | 中国 |
【販売休止中】バーナー多目的ライター ミニ
ダイソーで発売され、次いで同じ物がキャンドゥでも販売開始されました。
「多目的ライター」という名前ですが、いわば、ミニガスバーナーです。
サイズは、5×2,1×7,9cm。重さは約33g。手のひらにおさまるコンパクトなサイズで、非常に軽量です。火力を重視するものではなく、食べ物を炙ることへの使用に適しています。
※一部ロットに不具合が生じ自主回収されました。現在は販売休止中です。
商品名 | バーナー多目的ライター ミニ |
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価格 | 220円(税込) |
メーカー | タイメリージャパン |
生産国 | 中国 |
バーナー多目的ライター
キャンドゥで販売されています。ダイソーで販売されているものと同じです。
商品名 | バーナー多目的ライター |
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価格 | 330円(税込) |
メーカー | タイメリージャパン |
生産国 | 中国 |
- サイズ
スタンドをあわせた状態で、サイズは11,3×7×4cm、重さは約90gとコンパクトです。
- 商品概要
はじめ、ガスの入った状態で販売されており、中のガスを使い切ったらガスを充填して繰り返し使える仕組みになっています。ガスは、同じく100均で販売されている「ガスライター用のボンベ」から充填することができます。100均アイテムにもかかわらず、使い捨てでなく長く使えるなんて、エコでコスパがいいですね。
商品には、2年保証がついています。保証を受けたい場合は、購入したときの領収書が必要になるので、捨てずに保管しておきましょう。
- 長所
片手でワンタッチで点火できます。作業中は両手が使えないことも多いため、片手でワンタッチで点火できるのは助かりますね。
また、炎が強い点が素晴らしいといわれています。風がふく環境で使用する時も、炎は風になびくものの消えることはありません。
- 注意点
商品裏面に注意事項が記載されていますので、よく読んで使用しましょう。特に、10秒以上連続使用してはいけないことが記載されています。10秒以上連続使用した人の中には、商品の一部が溶けてしまった人もいます。危険ですので気をつけましょう。また、使用は野外のみと指定がありますので、守って使用しましょう。
また、小さいアイテムのため、ついついなくしがちです。しかし、こちらの商品にはストラップを通す輪があるため、ストラップを通して首からぶら下げるなどの工夫をすることで、なくさないようにすることができるでしょう。
- 「バーナー多目的ライターミニ」との比較
「バーナー多目的ライター」は、「バーナー多目的ライターミニ」にはない自立スタンド付きで、大きさも、しっかりと握りやすいサイズ感になっています。キャンプでは、軍手やグローブをしながらの作業も多いので、「ミニ」よりも握りやすく使いやすいのではないでしょうか。
また、「ミニ」のほうにはついていないスライド式の安全ロックがついており、より安全な設計となっています。子ども連れのキャンプでは、子どものいたずら防止にロック機能は必須ですよね。
100均とはいえ高価格アイテムで330円(税込)しますが、それでも十分に安いお値段といえるでしょう。
残念ながらダイソーのものは現在はリコールで販売休止になっている
上でも述べたとおり、ダイソーの「CAMPING KIT ワンタッチ ガストーチ」は火災や火傷につながる欠陥が見つかり、リコール対象となり自主回収されました。ダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」もロットの一部に燃料漏れの欠陥が見つかり自主回収され、現在も販売休止状態が続いています。
100均の価格帯でトーチバーナーが購入できることは画期的で、キャンパーたちも喜んだものですが、安全性に勝るものはありません。現在は、残念な思いで販売休止を受け入れています。将来、100均からまた改良されたトーチバーナーが販売されることを、キャンパーたちは望んでいます。
トーチバーナーが欲しい人はSOTOのものを購入するのが無難
つまり、100均で現在販売されているトーチバーナータイプのアイテムは、「バーナー多目的ライター」の一択ということになりました。
100均で売り出すトーチバーナーに機能性と安全性の両立を求めるには、100均の価格帯では少々限界があるのかもしれません。
現在100均で唯一販売されている「バーナー多目的ライター」は、食べ物を炙る用途には適していますが、より強力で安定した火力は求められません。より強力で安定した火力のトーチバーナーを求めている人は、100均以外での購入に目を向けた方がよいかもしれません。
トーチバーナーは、やはり炎が出るものなので、安全性が必須です。
信頼できる王道のアウトドアブランドSOTOのものを購入するのも、一つの選択といえます。
そこで、こちらでSOTOについて概要を紹介します。
- キャンプ用トーチバーナーに強いアウトドアブランド
- トーチバーナー製造大手である「新富士バーナー株式会社」が設立した
- すべて国内自社工場で製造されており、安心の日本製である
- 造りが精密であると信頼性が高い
- 収納性・携行性を考えられたデザインである
- 野外でも安定した火力を出す
- 逆さ使用も可能で機能性に優れている
- ラインナップが豊富で、用途に合ったトーチバーナーを探すことができる
機能性、安全性を総合的に考えると、SOTOのトーチバーナーは間違いないといえるでしょう。
ラインナップが豊富なのは嬉しいところですが、反面、どのトーチバーナーを購入すればよいか、初心者は特に迷うところでしょう。
選ぶポイントとして、3つの燃料別の特徴を紹介します。
- OD(アウトドア)缶・・・ハイパワーで耐圧・耐風性に長けている。強い火力。寒冷地や冬場のキャンプに向いている。
- CB(カセットボンベ)缶・・・燃料を比較的安価で手軽に入手することができる。一般的なキャンプで使用するのであればこちら。
- ガソリン・・・-5℃以下の環境でも使用可能。寒冷地や秋冬の登山などにおすすめ。
ご自身のキャンプのタイプや使途に合わせて選んでください。
SOTOのトーチバーナーのラインナップの詳細は、SOTOサイトからカタログが見れますので、参考にしてみてください。
トーチバーナーが100均でも販売している!おすすめアイテムをご紹介まとめ
いかがでしたでしょうか。
こちらの記事では、
- 100均のトーチバーナーは、炭起こしが早くなる、炙り調理を楽しめる、小さくて携行性がいいなど、キャンプづかいに優秀といえる
- トーチバーナーを購入するメリットは、炭起こしが早くなること、炙り調理ができること、コスパがいいこと
- 100均で販売しているトーチバーナーの種類は、ミニタイプ、ガス注入タイプ、ガス装着タイプ
- 100均で販売しているトーチバーナーは、現在「バーナー多目的ライター」の一種類
- 機能性と安全性の両立を求めるのであれば、SOTOのトーチバーナーがおすすめ
ということを紹介してきました。
Outdoor Rootsでは、ほかにもキャンプにまつわるさまざまな記事を紹介しています。ほかの記事をお読みいただくことで、自分に合ったキャンプグッズを見つけることができ、これからのキャンプをより楽しむことができるでしょう。ぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。