キャンプアイテム

100均メスティンのスペックからおすすめの100均まで徹底的に解説

キャンプの楽しみの大きなひとつに、キャンプ飯がありますね。何を作って食べようか、さまざまなアイデアを巡らすことでしょう。
その中でも、メスティン(飯ごう)を使って炊くご飯はキャンプの王道ともいえ、外せないものの一つではないでしょうか。
とはいえ、メスティンを購入し、メスティンで調理をするということは、初心者にはやや難しく、ハードルを高く感じてしまうものかもしれません。
しかし、近年は、100均でさまざまなタイプのメスティンが販売されており、気軽にメスティンを手に入れることができるようになりました。

そこで、この記事では、

  • 100均代表のダイソーで販売されている人気のメスティンを知っていますか?
  • 100均のメスティンのスペックは?
  • トランギアのメスティンと100均のメスティンの違いって?
  • 100均でメスティンを購入するメリット
  • 100均のメスティンを購入する際の注意点
  • 100均でメスティンと一緒に買っておきたいキャンプアイテム

について詳しく紹介していきます。

この記事をお読みいただければ、100均のメスティンに詳しくなり、自分の好みや用途に合ったメスティンを手に入れて、キャンプ飯作りを楽しむことができます。メスティンを使い、おいしいキャンプ飯を食べることもできるでしょう。ぜひ最後までお付き合いください。

100均代表のダイソーで販売されている人気のメスティンを知っていますか?

「すごいものが出た!」「このスペックの高さは買いだ!」と発売当初噂になり、店舗から品薄状態が続いたダイソーのメスティンをご存じですか?

発売から価格以上の出来だと人気の100均のメスティン

これまでメスティンというと、スウェーデンの老舗のアウトドア用調理器具メーカー「トランギア」製のほぼ一択でした。そこに、彗星のごとく、100均最大手のダイソーからメスティンが発売されました。お求めやすい価格にも関わらずそのスペックの高さに、たちまち人気が出ました。

愛称はダイソーメスティンと呼ばれている

キャンパーたちは、ダイソーから発売された性能のいいメスティンをいち早くチェックし、「ダイソーメスティン」という愛称をつけてSNS上などで拡散するようになりました。

今回はそんな100均のメスティンとトランギアのメスティンとの違いも比較しつつ解説します

メスティンといえば、スウェーデンのアウトドア用調理器具を主軸した「トランギア」製のものが有名です。今回は、100均のダイソーメスティンとトランギアのメスティンの違いについて比較し、詳しく解説していきます。

100均のメスティンのスペックは?

100均のメスティンは5種類販売されており、それぞれに特徴があります。順番にチェックしていきましょう。
ちなみに、5種類のメスティンすべてスタッキング可能なため、コンパクトに収納や持ち運びができます。

メスティン1合

はじめてダイソ-で発売されたメスティンです。100均の中では高価格アイテムにはなりますが、550円(税込)でメスティンが販売されたことは、当初大きな話題となりました。こちらのメスティンだけ水量の目盛りがついていません。

メスティン1合
価格 550円(税込)
サイズ 8×15,5×5cm
重量 103g
容量 500ml
本体 アルミニウム
持ち手 ステンレス鋼
アルマイト加工
水量の目盛りなし

メスティン1,5合

デュオキャンプによいサイズです。水量の目盛りがあります。

メスティン1,5合
価格 880円(税込)
サイズ 9,5×16×6cm
重量 164g
容量 750ml
本体 アルミニウム
持ち手 ステンレス鋼
アルマイト加工
水量の目盛りあり

メスティン3合

ファミリーキャンプによいサイズです。一番大きなサイズであり、水分をたくさん入れることができるため、スープなどを作ることにも適しています。

メスティン3合
価格 1100円(税込)
サイズ 13×19×7cm
重量 282g
容量 1550ml
本体 アルミニウム
持ち手 ステンレス鋼
アルマイト加工
水量のメモリあり

メスティン1合 フッ素加工(通称:黒メスティン)

ダイソーの5種類のメスティンのうち、一番新しく発売されたメスティンがこちらです。黒色で、アルマイト加工ではなく、フッ素加工のメスティンです。

メスティン1合 フッ素加工
価格 770円(税込)
サイズ 8×15×5,5cm
重量 140g
容量 500ml
本体 アルミニウム
持ち手 ステンレス鋼
フッ素樹脂加工
水量のメモリあり

メスティン1,5合 フッ素加工(通称:黒メスティン)

こちらのメスティンは、ダイソーメスティンの中で一番の人気商品かもしれません。ダイソーの中には、ほかのメスティンは取り扱っていなくても、このメスティンだけは取り扱っている店舗もあります。焦げ付きにくいという点と、使い勝手のいいサイズだという点が、支持される要因になっています。
黒色のため、愛称「黒メスティン」と呼ばれています。
黒色はスタイリッシュでおしゃれ、汚れも目立たなくていい、と発売当初大きな話題になりました。

メスティン1,5合 フッ素加工
価格 1100円(税込)
サイズ 9,7×17,5×7,3cm
重量 190g
容量 850ml
本体 アルミニウム
持ち手 ステンレス鋼
フッ素樹脂加工
水量のメモリあり

トランギアのメスティンと100均のメスティンの違いって何?

では、老舗のトランギアのメスティンと100均のダイソーメスティンでは、何がどのように違うのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。

重さは?

トランギアのメスティンの重さは、レギュラーサイズで150g、ラージサイズで270gです。
一方、5種類の100均メスティンは、103g~282gです。
トランギア、100均、同程度の大きさのメスティンであれば、そこまで重さに違いはありません。手に取った感覚では違いはわからないといわれています。

値段は?

トランギアのメスティンの値段は、レギュラーで2200円(税込)、ラージサイズで3190円(税込)です。
5種類の100均メスティンは、550~1100円(税込)の価格帯です。
同程度の大きさのメスティンを値段で比べると、100均メスティンはトランギアの半額~1/3程度の値段になります。

厚みはどのくらい違うの?

トランギアのメスティンの厚みは1,15mm、100均メスティンは0,9mmであり、若干トランギアのほうが厚いです。炊飯に影響するほどの差はないといえますが、長期間使用していくと、傷のつきやすさや変形のしやすさでは差が出てくるかもしれません。

加熱時の熱伝導の差は?

トランギア、100均、どちらのメスティンもアルミニウムで作られています。アルミニウムは、鉄と比較して熱伝導率が3倍優れており、全体に熱が均一にまわり、料理が美味しく仕上がるといわれています。
キャンパーたちが、トランギアと100均のメスティンで同条件で炊飯した結果、どちらも同じようにおいしく仕上がったと評価しています。味に影響するほどの熱伝導の差はないといえるのではないでしょうか。

100均でメスティンを購入するメリット

100均でメスティンを購入するメリットは何でしょうか。ここでは、4点紹介します。

初心者キャンパーでも簡単に手が出せる

100均のメスティンであれば、料理に失敗して、メスティンを焦がしてしまうことがあっても、精神的ショックが少ないでしょう。はじめての挑戦にちょうどよいといえます。

価格が安い

キャンプはほかにもお金がかかるので、メスティンを安い価格で手に入れられることは非常に助かります。価格が安いため、ハードな使い方もしやすい、使い倒せるというメリットもあります。

大きいサイズのメスティンだと調理しやすい

小さいサイズだと水のふきこぼれが心配されます。ふきこぼれを防ぎたい場合は、大きいサイズのほうが安心です。また、メスティンで、ラーメンなどの麺類をゆでたり、炊き込みご飯や炒め物をする際も、大きいサイズのほうが調理しやすいです。100均メスティンには3合サイズも販売されているため、必要に応じて大きいサイズを選ぶことができます。

トランギアのメスティンにすっぽり収まるのでコンパクト

トランギアのメスティンをすでに持っているキャンパーは多いでしょう。そのような人にも、ふたつめのメスティン、サブのメスティンとして100均メスティンの購入はおすすめです。100均のメスティンはトランギアのメスティンにすっぽり綺麗に収まるため、収納や持ち運びをコンパクトに行うことができます。
メスティンは、調理だけでなく、食器や収納グッズとしてなど多機能に使えるため、複数持っていても役に立ちます。

100均のメスティンを購入する際の注意点

では、100均のメスティンを購入する際、どのような点に注意すればよいでしょうか。注意点を3点挙げます。

お米を炊飯したり何か調理する場合には事前にシーズニングが必要

100均のメスティンの説明書きには、基本はシーズニングは必要ないと記載されています。しかし、シーズニングをすることでより焦げ付きにくくなるという利点があります。アルミニウム臭を取るためにも、シーズニングはしたほうがベターといわれています。
メスティンのシーズニングは、お米のとぎ汁でメスティンを煮る方法を取ります。
メスティンを購入したら、はじめに中性洗剤とスポンジで洗った上で、鍋の中にお米のとぎ汁とメスティンを入れ、15分ほど煮てください。冷めたらメスティンを水で洗って、そのまま冷ますとシーズニングの完成です。
鋳鉄製の鉄板などをシーズニングするときは、何度も油を敷きコーティングを繰り返す必要がありますが、メスティンのシーズニングは一度お米のとぎ汁で煮るだけなので、簡単といえますね。

一番小さいサイズの100均メスティンだとメモリがないのでご飯の炊き損じに注意

一番小さいサイズの100均メスティン(1合炊き)には目盛りがついていません。そのため、水の量を入れ間違える危険があります。付属している説明書きには、一合分のお米に対して200mlの水の量を推奨する、と記載されています。水の量は、計量カップがあれば間違いなく測ることができますが、計量カップがない場合は、身近にあるものを使って測りましょう。一般的な紙コップは、すりきりにしてちょうど200mlです。つまり、お米一合に対して紙コップ一杯分の水を注ぐとOKです。
また、紙コップも持ち合わせていない時は、指を使いましょう。お米一合を炊くときは、メスティンの一番上から水の表面までの高さが、親指の爪一つ分になるようにしてください。

料理をするのであれば購入する際のサイズには十分注意すること

サイズが小さすぎると、必要な分量の料理が一気に作れず、何回にも分けて料理する必要が出てきて手間です。一方、大きすぎるサイズを買うと無駄に荷物がかさばってしまいます。
メスティンを購入する時は、ご自身がメスティンでどのような料理をどれくらいの量作りたいのか、イメージを固めてからサイズを選ぶようにしましょう。

100均でメスティンと一緒に買っておきたいキャンプアイテム

100均には、メスティンの関連商品がたくさん販売されています。特に一緒に買っておくことをおすすめするセットアイテムを、以下でご紹介します。

固形燃料

ダイソーでは、25g3個入りの固形燃料が110円(税込)で販売されています。
メスティンは、固形燃料を使えば、半自動で炊飯できます。
固形燃料を使った半自動炊飯の方法を紹介します。まず、夏場は30分程度、冬場は1時間程度、お米を吸水させます。その後、ポケットストーブに固形燃料とメスティンを設置し、固形燃料に点火したら、火が消えるまで放置するだけでOKです。固形燃料は加熱後15分~25分程度で火が消えるので、その後、メスティンをひっくり返し、タオルにくるんで15分程度蒸らしたら完成です。
手順がわかり、火力を調整できる方は、バーナーを使った炊飯をしてもよいでしょう。固形燃料より早く効率的に炊飯することができます。ただし、バーナーは、火が一点に集中して当たるため、メスティンが焦げてしまう危険があります。バーナーの扱いに慣れていないキャンプ初心者には、やはり固形燃料による加熱がおすすめといえるでしょう。
固形燃料を使った料理は、半自動調理で手軽な上に、メスティンにすすがつきにくい、汚れにくいというメリットもあります。

ストーブ

100均ダイソーには、固形燃料とセットで揃えたいポケットストーブも330円(税込)で販売されています。ポケットストーブとは、ポケットに入れて持ち運べるほどコンパクトな、いうならばミニサイズの焚き火台です。折りたたんだ状態で収納や持ち運びができます。100均で、メスティン、固形燃料、ポケットストーブの三点セットを購入するだけで簡単にご飯が炊けるなんて、手軽で便利ですよね。

炊飯袋

炊飯袋をご存じでしょうか?沸騰したお湯の中に、お米を入れた袋を入れて15分~20分ほど湯炊きするだけでご飯が炊けるという、便利グッズです。
100均のダイソーでは、炊飯袋が10枚入り110円(税込)で売られています。1枚でお茶椀1杯分のご飯ができます。沸騰したお湯があればどこでも炊飯ができるので、キャンプ地でより手軽にご飯を炊きたい方は、こちらの炊飯袋も検討されてはいかがでしょうか。キャンプだけでなく非常時にも役に立つアイテムです。常備しておくと安心ですね。

このように、100均には、メスティンとセットで使えそうなアイテムがいろいろと販売されています。よりキャンプを充実したものにするために、定期的に100均のキャンプグッズ売り場をチェックされてみてはいかがでしょうか。

100均メスティンのスペックからおすすめの100均まで徹底的に解説まとめ

ここまで100均のメスティンについて取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事では、

  • 100均代表のダイソーで販売されているメスティンが人気
  • 100均ダイソーの5種類のメスティンのスペックはどれも優秀
  • トランギアのメスティンと100均のメスティンの一番大きな違いは価格
  • 100均でメスティンを購入するメリットは、手が出しやすいこと、価格が安いこと、大きいサイズもあり使いやすいこと
  • 100均のメスティンを購入する際の注意点は、シーズニングをしたほうがいいこと、目盛りがないメスティンは水の量に気をつけること、サイズを確かめて購入すること
  • 100均でメスティンと一緒に買っておきたいキャンプアイテムは、固形燃料とストーブと炊飯袋

について紹介してきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。Outdoor Rootsではほかにもキャンプにまつわるさまざまな記事を掲載しています。お読みいただければ、次のキャンプがより楽しく充実したものになることでしょう。ぜひほかの記事もお読みください。